白内障は、眼球の中の水晶体の酸化が進み、白く濁ってくる病気で、進行するにつれ視力が低下し、最悪の場合失明に近い状況にまでいたる病気です。主な自覚症状としては、初期の段階ではほとんど自覚症状はないのですが、病気が進行するにつれて視力が低下したり、目がかすんだり、明るいところでまぶしく感じるなどの症状が現れます。そして、そのまま放置すると、明暗しかわからない重大な障害を招きます。
白内障の原因として最も多いのは加齢によるもので、原因の90パーセントを占めます。加齢とともに、カルノシンという物質が徐々に減少していきます。このカルノシンは、天然の酸化防止剤であり、諸器官の酸化を抑制する役割をはたしています。しかし、加齢と共にこのカルノシンが減少すると、水晶体の酸化が進んでしまい、白内障へと進んでしまうのです。 このほか、糖尿病やアトピー性皮膚炎、ステロイド薬などの影響により、若い人にも発症することもあります。
平成17年厚生労働省による白内障の患者調査によると、白内障の総患者数は約128万8千人にのぼり、眼の病気の中では最も多くなっています。また、日本においては白内障患者数のうち女性の比率が高く、男女比率は1対3の割合になっています。
白内障の治療については、濁った水晶体を取り除き、代わりに眼内レンズをいれるという手術を行うことになります。手術自体は比較的簡単で入院の必要もありません。
ところで、目薬で白内障を治すことはできないのかといいますと、現在日本で使われている白内障の目薬は、進行を遅らせることしかできず、白内障そのものを治すことはできません。しかし、最近白内障に効果的なクララスティルというロシア人科学者が発明した目薬が欧米などで販売されるようになりました。この薬が日本においても販売されるようになれば、多少なりとも白内障の治療が変わってくるかもしれません。

